2017年2月28日火曜日

床型枠バラシ



今日,床の型枠を外した。ドキドキワクワクだった。床を見た瞬間、「アッ!」といっと思った。

感動した。

僕が今まで作ってきたどのコンクリートの床よりも美しかった。
しかし、それはすぐに不安に変わった。クライアントの顔が浮かんだ。
この美しさは共有できると思う。
でも、この自然に出来たトラバーチン(大理石)のような凹みをどう思うだろう。
機能的に不安を感じるだろう。
僕はトラバーチン(大理石)の機能的な良さも知っている。だから,理解してくれると思った。

今日、現場に4〜5時間いたが、時間が経つほどに印象が変わり、なんだか優しい気分になってきた。
この気分は,現場にいたスタッフの富田君も施工してくれた櫻井くんとも共有で来た。
慣れというか,親和性があるというか不思議な感覚だ。
先日,ブログでも書いた「寛容」ってこんなことを言うんじゃないかと思った。



少しサンダーで表面を削った。これは、まさしく自然(じねん)と機能の接点を僕なりに探る仕事。
自然(じねん)のパワーが弱いと,人が手を加えた瞬間にその良さが消えてしまうことがよくある。
しかし、今回の床は違う。見たことのない,ここでしか生まれてこなかった一期一会の床になった。

ドキドキするけど,こういった感動はものづくりをしていて止められない体験だ。
これもひとえにクライアントからの厚い信頼がないと出来ないことだ。
僕はこのことでまた1つ階段を上がったような気がした。

感謝!感謝!

































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